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半導体・電子部品の省力化補助金|対象設備と補助額2026

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半導体後工程や電子部品(コネクタ・基板・センサー等)の実装・組立を担う中小製造業では、中小企業省力化投資補助金を使って外観検査・搬送・入出庫の自動化投資を行える可能性があります。この記事では2026年9月10日時点の公式ポータル情報にもとづき、半導体・電子部品製造業が対象になりやすい設備、補助率・補助上限額、申請の流れ

半導体・電子部品製造業の省力化補助金|2026年の結論

半導体後工程や電子部品(コネクタ・基板・センサー等)の実装・組立を担う中小製造業では、中小企業省力化投資補助金を使って外観検査・搬送・入出庫の自動化投資を行える可能性があります。この記事では2026年9月10日時点の公式ポータル情報にもとづき、半導体・電子部品製造業が対象になりやすい設備、補助率・補助上限額、申請の流れを整理します。

この記事の結論

  • カタログに掲載された検査・搬送機器を選ぶならカタログ注文型(審査なし先着順、補助率1/2、補助上限500万〜1,000万円)
  • 工場のレイアウトに合わせた専用設計の検査・搬送ラインなら一般型(審査あり、補助率1/2〜2/3、補助上限750万〜8,000万円)
  • 2026年9月10日時点で「半導体」「電子部品」を名称に含む専用カテゴリはカタログに存在しない。対象になりやすいのは業種横断の検査・搬送カテゴリ
  • いずれの類型も交付決定通知を受け取る前の発注・購入は補助対象外という共通ルールがある

より広い視点でこの補助金全体の仕組みを知りたい場合は中小企業省力化投資補助金2026年版の公式ガイドもあわせてご覧ください。金属加工業向けの活用例は鉄鋼・金属加工業の省力化補助金で解説しています。

中小企業省力化投資補助金の仕組み(カタログ注文型/一般型)

中小企業省力化投資補助金にはカタログ注文型一般型の2つの類型があります。どちらも中小企業庁・中小機構が実施する制度で、対象は人手不足に悩む中小企業等です。まずは補助率・補助上限額・現行の公募スケジュールを整理します。より詳しい選び方の比較はカタログ注文型と一般型の比較で解説しています。

カタログ注文型の補助率・補助上限額(2026年3月19日改定後)

カタログ注文型は、あらかじめカタログに登録された省力化製品を、共同申請する販売事業者と選ぶ制度です。2026年3月19日に補助上限額が改定され、従業員20人以下の上限額が引き上げられました。

従業員数補助率補助上限額(通常)補助上限額(賃上げ目標達成時)
5人以下1/2以下500万円750万円
6〜20人1/2以下750万円1,000万円
21人以上1/2以下1,000万円1,500万円

出典:中小企業省力化投資補助金 公式|カタログ注文型とは(2026年9月10日確認)。賃上げ目標は「事業場内最低賃金を3.0%(日本銀行が定める物価安定の目標2%+1.0%)以上増加」かつ「給与支給総額を6%以上増加」です。

2026年3月19日より前の申請には別の上限額が適用

2026年3月18日以前の上限額は5人以下200万円(300万円)、6〜20人500万円(750万円)、21人以上1,000万円(1,500万円)でした。改定前の条件が適用されるのは「2026年3月16日17:00までに提出され、不備なく受理された申請」に限られます。出典:中小企業省力化投資補助金 公式|2026年3月19日制度改定(資料更新日:2026年2月24日)。

2回目以降の交付申請では、各申請時点の補助上限額を2倍にした額が1事業者あたりの累計補助上限額となり、前回までの累計交付額を差し引いた範囲で申請できます。また、前回の補助事業で得られた省力化効果を報告することと、前回申請時より事業場内最低賃金を一定率以上(2年未満なら3.5%、2年以上なら7.0%、3年以上なら10.5%)上昇させていることが2回目以降の要件として追加されています。出典:同上(2026年3月19日制度改定ページ)。

一般型の補助率・補助上限額・対象経費(第8回公募)

一般型は、事業者の個々の業務に応じて設計された専用設備(オーダーメイド設備)の導入を、外部有識者の審査委員会による審査を経て補助する制度です。カタログ型より補助上限額が高く、審査項目も多くなります。

従業員数補助上限額(通常)補助上限額(大幅賃上げ特例時)
5人以下750万円1,000万円
6〜20人1,500万円2,000万円
21〜50人3,000万円4,000万円
51〜100人5,000万円6,500万円
101人以上8,000万円1億円

補助率は中小企業1/2(最低賃金引上げ特例適用時は2/3)、小規模企業者・小規模事業者・再生事業者は2/3です。対象経費は機械装置・システム構築費(必須)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費で、いずれも交付決定日以降に契約(発注)したものに限られます。事業実施期間は第8回公募要領(更新日:2026年8月18日)で「交付決定日から17か月以内(採択発表日から19か月後の日まで)」と定められています。出典:中小企業省力化投資補助金 公式|一般型とは一般型公募要領(第8回公募)(更新日:2026年8月18日)(いずれも2026年9月10日確認)。

基本要件は4つ

  • 労働生産性の年平均成長率が+4.0%以上
  • 1人当たり給与支給総額の年平均成長率が+3.5%(物価安定の目標2%+1.5%)以上
  • 事業場内最低賃金が事業実施都道府県の最低賃金+30円以上
  • 次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画の公表等(従業員21名以上の場合のみ)

現行の公募スケジュール(2026年9月10日時点)

カタログ注文型は2024年8月9日より公募回ごとではなく随時受付に変更されており、採択・交付決定は申請から概ね1〜2ヶ月程度とされています。2026年3月19日の改定で申請受付期間が延長され、改定後は2027年3月末頃までとなっています。出典:中小企業省力化投資補助金 公式|スケジュール(カタログ注文型)(2026年9月10日確認)、同|2026年3月19日制度改定

一般型は公募回制で、直近の公募スケジュールは以下のとおりです。

公募回公募開始日申請受付開始日公募締切日採択発表日
第6回2026年3月13日2026年4月15日2026年5月15日17:002026年8月28日
第7回2026年6月5日2026年7月1日2026年7月31日17:002026年11月中旬(予定)
第8回2026年8月18日2026年9月中旬(予定)2026年10月中旬(予定)2027年2月上旬(予定)

出典:中小企業省力化投資補助金 公式|スケジュール(一般型)(2026年9月10日確認)。公募回は年3〜4回を予定。第9回のスケジュールは詳細確定次第更新されるとのことです。第1〜6回の申請数・採択数は採択結果(一般型)で公表されています(第6回:申請1,841件・採択1,176件)。

半導体・電子部品製造業で対象になりやすい設備

半導体後工程(ダイシング・ボンディング・モールド・マーキング等)や、コネクタ・基板・センサーといった電子部品の実装・組立ラインでは、目視に頼ってきた外観検査と、フロア間・工程間の搬送・入出庫が省力化投資の対象になりやすい工程です。2026年9月3日更新版の「製品カテゴリ」(製品カテゴリ総件数195、製品登録総件数2,932)を確認したところ、半導体・電子部品という業種名を冠した専用カテゴリはありませんが、業種横断で使える検査系・搬送系のカテゴリが該当します。出典:製品カテゴリ(中小企業省力化投資補助事業)(発行:令和8年9月3日)。

検査・計測系の製品カテゴリ

外観検査・非破壊検査・寸法計測にあたるカテゴリは以下のとおりです(カタログ注文型・対象業種「製造業」を含むもののみ抜粋)。

カテゴリ番号製品カテゴリ名製品登録数対象業種対象業務領域
3-3-1インライン非破壊検査装置(内部不良検査)11製造業・卸売業検査
3-3-2インライン非破壊検査装置(外部不良検査)4製造業・卸売業検査
3-8-1CNC三次元測定機76製造業検査
3-8-2自動画像測定機25製造業検査
3-8-4AI外観検査用画像処理システム0製造業、卸売業検査
3-8-5歯車検査機0製造業検査
3-6-1蛍光X線膜厚測定器12製造業検査
3-13-1自動分析計測機器4製造業計測・分析
2-2-2検品・仕分システム6製造業、倉庫業、卸売業、小売業検査、保管・在庫管理等

出典:製品カテゴリ(発行:令和8年9月3日)目次より。製品登録数は同時点の件数で随時更新されます。

「AI外観検査用画像処理システム」は2026年9月3日時点で登録製品0件

カテゴリ自体は存在しますが、2026年9月3日発行の製品カテゴリPDFでは製品登録数が0件と記載されています。導入したい機種がカタログに未掲載の場合は、一般型での申請を検討するか、製品カタログ検索で最新の登録状況を確認してください。外観検査AIの活用方法は検品・検査AIの補助金活用ガイドでも解説しています。

搬送・保管・ピッキング系の製品カテゴリ

工程間搬送・部材の入出庫・ピッキングにあたる「物流システム機器」カテゴリ(対象業種に製造業を含むもの)は以下のとおりです。

カテゴリ番号製品カテゴリ名製品登録数対象業種
2-2-1無人搬送車(AGV・AMR)43製造業、倉庫業、卸売業、小売業
2-2-3自動倉庫19製造業、倉庫業、卸売業、小売業
2-2-4ピッキングカートシステム7製造業、倉庫業、卸売業、小売業、運輸業
2-2-5ラックシステム(垂直回転ラック)3製造業、倉庫業、卸売業、小売業
2-2-6ラックシステム(移動ラック)9製造業、倉庫業、卸売業、小売業
2-2-7ラックシステム(流動ラック)2製造業、倉庫業、卸売業、小売業
2-2-8垂直搬送機(貨物専用)10製造業、倉庫業、卸売業、小売業
2-2-9デジタルピッキングシステム8製造業、倉庫業、卸売業、小売業、運輸業
2-2-10パレタイズロボット45製造業、倉庫業、卸売業
2-2-11無人フォークリフト(AGF)4製造業、建設業、倉庫業、卸売業
2-2-12バラ積みピッキングロボットシステム1製造業
2-12-1パワーアシストスーツ3建設業、運輸業、製造業、倉庫業

出典:製品カテゴリ(発行:令和8年9月3日)目次より。

「後工程自動化機能付成形品取出しロボット」は半導体の後工程とは別物

カタログには「後工程自動化機能付成形品取出しロボット」(3-5-3、96製品登録)という名称のカテゴリがありますが、これはプラスチック成形機の取り出し後の二次加工を自動化する装置を指すもので、半導体後工程(ダイボンディング・ワイヤボンディング・モールド等)向けの専用カテゴリではありません。名称の類似で混同しないようご注意ください。計量・包装まわりの設備は自動計量包装機の補助金ガイドで扱っています。

カタログに無い専用ラインは一般型のオーダーメイド枠で

実装機・ボンダー・自動搬送を組み合わせた専用の生産ラインなど、カタログに登録されたカテゴリに当てはまらない設備は、一般型のオーダーメイド設備として申請します。なお、製品カタログに登録されているカテゴリに該当する製品を一般型で導入する場合は、審査の際に一部考慮されます。出典:中小企業省力化投資補助金 公式|一般型とは(2026年9月10日確認)。

中小・小規模の製造事業者やベンチャー企業が開発した革新的な省力化機器については「イノベーション製品応援プログラム」があり、一般型では審査の際に考慮され相見積もりが不要に、カタログ注文型では一般型の審査を経てより簡易にカタログ登録を進められます。自社の設備がカタログに未登録の場合、装置メーカー側にこの制度の活用を相談する余地があります。また、両類型ともファイナンス・リース取引を利用した導入が可能です。出典:同|カタログ注文型とは同|制度更新履歴(2024年12月12日:ファイナンス・リース取引の申請受付開始)。カタログへの製品登録の流れはカタログ登録ガイドで解説しています。

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導入費用と補助額のシミュレーション(モデルケース)

以下は、公式の補助率・補助上限額を仮の投資額に当てはめたモデルケースです。導入費用の金額は本記事が説明のために設定した仮定であり、実在の見積もりや相場ではありません。実際の補助額・自己負担額は正式な見積書と最新の公募要領にもとづいて認定支援機関等に確認してください。

モデルケース①:カタログ注文型(従業員12名・電子部品組立工場)

試算例(カタログ注文型・6〜20人区分)

仮の投資額

800万円(例)

補助率

1/2

補助額(試算)

400万円

自己負担額(試算)

400万円

6〜20人区分の補助上限額は通常750万円・賃上げ目標達成時1,000万円です。今回の試算(400万円)はどちらの上限内にも収まるため、賃上げ目標の達成有無で補助額は変わりません。上限に近い投資を計画する場合は、賃上げ目標を達成できるかどうかで補助額の上限そのものが変わる点に注意してください。

モデルケース②:一般型(従業員35名・半導体後工程の専用ライン)

試算例(一般型・21〜50人区分)

仮の投資額

3,000万円(例)

補助率

1/2(中小企業)

補助額(試算)

1,500万円

自己負担額(試算)

1,500万円

21〜50人区分の補助上限額は通常3,000万円・大幅賃上げ特例時4,000万円です。今回の試算(1,500万円)は上限の範囲内に収まっています。専用検査ライン・専用搬送ラインを組み合わせて上限に近い規模で投資する場合は、事業計画書で労働生産性・給与支給総額の基本要件を満たす計画になっているかを先に確認してください。

項目モデルケース①カタログ注文型モデルケース②一般型
従業員規模6〜20人21〜50人
仮の投資額800万円3,000万円
補助率1/21/2(中小企業)
補助額(試算)400万円1,500万円
審査の有無なし(先着順)あり(外部有識者審査委員会)

半導体・電子部品業界で申請する際の注意点

設備投資の単価が大きく、納期の長い装置が多い半導体・電子部品業界では、以下の点を早い段階で確認しておくことが重要です。

交付決定前の発注は全額対象外

カタログ注文型・一般型のいずれも、対象経費は交付決定を受けた日付以降に契約(発注)等を行い、補助事業実施期間内に支払いを完了したものに限られます。交付決定前に購入した省力化製品や、交付決定前に発生した導入経費は補助対象外です。半導体製造装置は発注から納品まで数ヶ月かかることも珍しくないため、事業計画の段階で交付決定日から装置の実施期間内に間に合うスケジュールになっているかを確認してください。出典:中小企業省力化投資補助金 公式|カタログ注文型とは(2026年9月10日確認)。

補助対象外となる経費(カタログ注文型・製品本体価格)

  • 補助事業者の顧客が実質負担する費用が省力化製品代金に含まれるもの
  • 対外的に無償で提供されているもの
  • 中古品
  • 交付決定前に購入した省力化製品
  • 公租公課(消費税)

賃上げ・生産性の要件(達成できないと補助額の減額・返還も)

カタログ注文型では、補助事業終了後3年間、毎年、申請時と比較して労働生産性を年平均成長率(CAGR)3.0%以上向上させる事業計画を策定し、採択後はその達成に取り組む必要があります。労働生産性は「(営業利益+人件費+減価償却費)÷従業員数」で定義されます。自己の責によらない正当な理由なく賃上げ目標を達成できなかったときは、補助額の減額が行われます。出典:同上

一般型では、基本要件②(1人当たり給与支給総額の年平均成長率+3.5%以上)が未達の場合は達成率に応じて補助金を返還、要件③(事業場内最低賃金が最低賃金+30円以上)が未達の場合は「補助金額/計画年数」で返還する規定があります。ただし付加価値額が増加しておらず、かつ企業全体で事業計画期間の過半数が営業利益赤字の場合等や天災等やむを得ない理由がある場合は返還が免除されます。出典:中小企業省力化投資補助金 公式|一般型とは(2026年9月10日確認)。事業計画書の作成には事業計画書テンプレートも参考にしてください。

クリーンルーム等の付帯設備費は個別に確認する

半導体・電子部品の製造現場ではクリーンルームや恒温恒湿設備など建物附帯の設備投資が発生することがありますが、2026年9月10日時点で本記事が確認した公式ページ・公募要領には「クリーンルーム」という語を用いた対象経費の明記は見当たりませんでした。対象経費になるかどうかは、機械装置・システム構築費や導入経費の区分(公募要領の該当項目)に照らして、事務局・認定支援機関に個別に確認することをおすすめします。断定的な情報(「対象になる/ならない」)を根拠なく示しているサイトには注意してください。

実績報告・実地検査・効果報告(3年間)

製品導入後は事務局に実績報告(支払いに係る証憑、導入実績に係る証憑、事業計画の達成状況)を提出します。カタログ注文型では「報告用写真撮影アプリ」を使って実績報告時に写真を提出した場合、省力化製品の導入が確認できれば実地検査を完了したものとみなされます(賃貸借契約を除く。事務局の判断で別途実地検査が行われることもあります)。補助事業完了後は3年間の効果報告期間があり、毎年度、省力化製品の稼働状況と事業計画の達成状況(省力化の効果、賃上げの実績)を報告します。また、会計検査院の実地検査や中小機構の立入検査が行われることがあります。出典:中小企業省力化投資補助金 公式|申請・手続きの流れ(カタログ注文型)一般型公募要領(第8回公募)(いずれも2026年9月10日確認)。

申請手順(GビズID取得から効果報告まで)

両類型とも申請は電子申請(本事業専用の申請マイページ)のみで受け付けられ、申請者自身の入力・確認が原則です。手順の詳細は申請手続きマニュアルも参照してください。

カタログ注文型の8ステップ

  1. STEP1:GビズIDプライムを取得する(取得に時間がかかるため早めに準備)
  2. STEP2:カタログから対象製品を選定する
  3. STEP3:対象製品に記載された販売事業者一覧から販売事業者を選定し連絡する
  4. STEP4:販売事業者と共同で事業計画を策定し、共同申請する(中小企業側は販売事業者からの招待で専用フォームに入力)
  5. STEP5:交付決定通知書記載の日(原則、交付決定日から12か月以内)までに補助事業を実施する
  6. STEP6:実績報告を提出する(支払いに係る証憑・導入実績に係る証憑・事業計画の達成状況)
  7. STEP7:補助額確定後に支払い請求を行い、補助金の交付を受ける
  8. STEP8:補助事業完了後、事務局が定める日から3年間、毎年度の効果報告を行う

出典:中小企業省力化投資補助金 公式|申請・手続きの流れ(カタログ注文型)(2026年9月10日確認)。

一般型の9ステップ

  1. STEP1:GビズIDプライムを取得する
  2. STEP2:事業計画書を作成し、機械装置・システム等を選定する
  3. STEP3:応募申請する(採択まで3か月程度)
  4. STEP4:採択後、原則2者以上から同一条件の相見積もりを取得し発注先を選定する
  5. STEP5:交付申請する
  6. STEP6:補助事業実施期間内に事業を実施する
  7. STEP7:完了日から起算して30日を経過した日または事業完了期限日のいずれか早い日までに実績報告書を提出する
  8. STEP8:補助額確定後に支払い請求を行い、補助金の交付を受ける
  9. STEP9:事業計画期間1年目終了後の最初の4月から5年間、毎年、効果を報告する

出典:中小企業省力化投資補助金 公式|応募申請・交付申請の流れ(一般型)(2026年9月10日確認)。一般型の効果報告期間(5年間)はカタログ注文型(3年間)より長い点に注意してください。

提出書類一覧(カタログ注文型・応募交付申請時)

カタログ注文型の応募・交付申請で必要になる書類は、事業者の属性に応じて以下のとおりです。詳細な様式は必要書類チェックリストでも整理しています。

区分主な提出書類
全事業者共通【指定様式】従業員名簿、貸借対照表(前期・前々期)、損益計算書(前期・前々期)
法人履歴事項全部証明書(発行3か月以内)、法人税の納税証明書(その2・直近3期分)、【指定様式】役員名簿、【指定様式】株主・出資者名簿
個人事業主確定申告書の控え(第一表・直近1期分)、所得税の納税証明書(その2・直近1期分)
人手不足要件【指定様式】時間外労働時間、または【指定様式】従業員減少の確認用、または求人募集を証明する書類
大幅な賃上げ対象者最低賃金者の賃金台帳
省力化計画(販売事業者が添付)【指定様式】省力化効果判定シート
ファイナンス・リース取引リース料軽減計算書、リース取引に係る宣誓書
2回目以降申請交付申請時および前回申請時の全従業員分の賃金台帳、【指定様式】複数回申請における最低賃金確認書

出典:中小企業省力化投資補助金 公式|申請・手続きの流れ(カタログ注文型)、提出書類チェックシート(更新日:2026年5月26日)(2026年9月10日確認)。記載の書類以外にも事務局から提出を求められる場合があります。

併用できる制度・資金調達の選択肢

申請時には「補助金の重複に該当しないこと」が要件のひとつとして明記されており、同一の設備投資について複数の国庫補助金から重複して受給することはできません。他の補助金との併用を検討する場合は、対象経費が重複しない計画になっているかを事前に事務局または認定支援機関に確認してください。出典:中小企業省力化投資補助金 公式|カタログ注文型とは(2026年9月10日確認)。

本事業内で確認できる資金調達・加点の選択肢

  • ファイナンス・リース取引:両類型ともリース会社との共同申請で省力化製品を導入できます
  • イノベーション製品応援プログラム:中小・小規模の製造事業者やベンチャー企業の革新的な製品は、一般型で審査上考慮され相見積もりが不要になります
  • 省力化ナビ加点:一般型第8回公募要領では、応募申請締切日までに中小機構「省力化ナビ」を活用し生産性向上の知見を確認していることが加点項目のひとつとされています(申請に用いるGビズIDプライムと一致させる必要があります)

出典:中小企業省力化投資補助金 公式|制度更新履歴(カタログ注文型)一般型公募要領(第8回公募)(更新日:2026年8月18日)(いずれも2026年9月10日確認)。

申請前チェックリスト

半導体・電子部品製造業向け 申請前チェックリスト

  • GビズIDプライムの取得手続きを済ませた
  • 導入したい検査・搬送機器がカタログに掲載されているか(製品カタログ検索)を確認した
  • カタログに無い専用設計のラインは一般型で申請する方針を決めた
  • 交付決定前に発注・購入していない(見積書の取得のみは可)
  • 労働生産性・賃上げ目標の事業計画(数値目標)を検討した
  • クリーンルーム等の付帯設備費が対象経費に含まれるかを事務局・認定支援機関に確認する予定を立てた
  • 同一設備で他の国庫補助金と重複申請していないことを確認した
  • 最新の公募要領・制度改定情報を公式ポータルで確認した

高額な成功報酬を求める支援業者に注意

一般型公募要領には「事業計画は申請者自身で作成してください。過大な成功報酬を請求する支援業者等への依頼はトラブルの原因となります」との注意書きがあります。作成支援者がいる場合は、申請画面の該当欄に支援者名・報酬額・契約期間を必ず記載する必要があり、記載がないことが判明した場合は不採択・採択取消等の対象になります。「中小企業省力化投資補助金は怪しいのでは」と感じたときは申請代行・悪徳業者の見分け方もあわせてご確認ください。出典:一般型公募要領(第8回公募)(更新日:2026年8月18日、2026年9月10日確認)。

出典・参考情報

最終更新日: 2026年9月10日。制度内容・補助率・補助上限額・公募スケジュールは改定される場合があります。必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。本記事のシミュレーションはモデルケースであり、採択や補助額を保証するものではありません。

よくある質問(FAQ)

A

業種そのものを理由に除外される規定は確認できませんでした。日本国内で法人登記等がされ、日本国内で事業を営む中小企業等であり、人手不足の状態にあることなど公募要領に定める要件を満たせば、他の製造業と同様に申請できます。ただし対象になるのは業種名ではなく導入する設備がカタログの製品カテゴリに該当するか、一般型のオーダーメイド設備の定義に当てはまるかです。

A

2026年9月3日発行の製品カテゴリ一覧を確認した限り、「半導体」「電子部品」という業種名を冠した専用カテゴリはありません。対象になりやすいのは、外観検査・非破壊検査・三次元測定などの検査系カテゴリと、無人搬送車(AGV・AMR)・自動倉庫・パレタイズロボットなどの搬送系カテゴリです。詳細は本記事「対象になりやすい設備」の章をご覧ください。

A

「AI外観検査用画像処理システム」というカテゴリ自体は存在します(対象業種:製造業、卸売業)。ただし2026年9月3日時点で登録製品数は0件と記載されていました。導入したい機種が実際にカタログへ製品登録されているかを製品カタログ検索で確認し、未登録の場合は一般型での申請を検討してください。

A

本記事執筆時点で確認した公式ページ・一般型公募要領には「クリーンルーム」という語を用いた対象経費の明記は見当たりませんでした。対象経費になるかどうかは機械装置・システム構築費や導入経費の区分に照らして、事務局または認定支援機関に個別に確認することをおすすめします。

A

一般型の対象は「ICTやIoT、AI、ロボット、センサー等を活用し、事業者の個々の業務に応じて専用で設計された機械装置やシステム(ロボットシステム等)」と定義されており、協働ロボットを組み込んだ専用の組立・搬送ラインもこの定義に当てはまり得ます。ただし審査があるため、労働生産性・賃上げ等の基本要件を満たす事業計画が必要です。

A

カタログ注文型・一般型のいずれも、交付決定前に発注・購入した省力化製品は補助対象外です。見積書の取得までは問題ありませんが、発注書・契約書の締結は必ず交付決定を受けてから行ってください。これは公募要領で明記されている共通ルールです。

A

中小企業庁・独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)が実施する公的な補助制度です。公式ポータル(shoryokuka.smrj.go.jp)以外の「申請代行」「無料相談」をうたうサイトや、高額な成功報酬を求める業者にはご注意ください。一般型公募要領にも「過大な成功報酬を請求する支援業者等への依頼はトラブルの原因となる」との注意書きがあります。見分け方は申請代行・悪徳業者の見分け方で解説しています。

A

導入したい検査・搬送機器がカタログに登録されていて、審査なしでスピーディーに進めたい場合はカタログ注文型が向いています。工場のレイアウトに合わせた専用設計のラインや、カタログに無い設備を組み合わせて大規模に投資したい場合は一般型を検討します。両者の違いはカタログ注文型と一般型の比較で詳しく比較しています。

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本記事の監修

齊木祐介(株式会社ASI 代表取締役)

AI・ロボティクスの導入支援、補助金・助成金の活用支援、専門メディアの運営など複数事業を統括。実務で得た知見をもとに、本サイトの情報を監修しています(運営:株式会社ASI)。

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